深夜の旧校舎で、窓ガラスにびっしりと張り付いた少女たちの顔を見てしまった写真部の鳴海。
裏垢文化に毒された進学校という舞台が、怪異とSNS依存の不気味な融合を際立たせています。
消えた生徒たちの顔がスマホへ転送され、届くはずのないDMが「推して」「消費して」と迫る描写は、ネット文化の“通知音”が物理的恐怖へ変質する瞬間として強烈です。
学園そのものが巨大なサーバー施設となり、死んだ少女たちの自意識を永遠にコンテンツ化するという設定は、青春とテクノロジーの闇を鋭く突き刺します。
鳴海が行方不明の朱音の痕跡を追い、学園の“神”の正体へ迫るほど、ガラスを破って侵入する顔の塊が近づいてくる――
推理と怪奇が絡み合う、閉鎖空間ホラーの新境地です。