王立魔法学院の研究塔に所属するレイナルドは、空気中の魔素を測定する魔導装置の研究に励む日々。
実直な性格の彼は、問題児だらけの研究室で、天才肌の友人リアや仲間たちに振り回されながらも、日々研究と学生生活を送っていたーー
そんなに日常から始まる物語は、他塔に所属する圧倒的な美貌を持った上級生フレドリクの登場と意味深な言葉によって動き始めます。
その後レイナルドは、魔素異常が観測される森へ派遣されることになり、フレドリクと同行することで調査は次第に不穏さと謎を帯びていく。
このあたりから物語の吸引力が一気に増し、どんどん引き込まれました。
印象的だったのは、ボア型の魔獣に遭遇する場面。
研究者であり戦闘に不慣れなフレドリクを守るため、レイナルドは狩猟技術と魔力を使って魔獣を討伐するのですが、その際に研究者としての任務とフレドリクとの距離感による感情描写がとても繊細で、作者様の筆致の高さを感じました。
レイナルドの内心のツッコミなどクスッとなるところも多く、シリアスとユーモアのバランスが絶妙です。
周囲からの誤解や親友リアとの距離感の描写も細やかで、心理描写が恋愛の空気をグイグイと盛り立てていきます。
まだ拝読の途中はありますが、これからどんなドキドキする関係が築かれていくのかとても楽しみです。
甘い展開や三角関係の芽生えなど、魅力が満載の本作をどうぞご堪能ください。