図書館とコーヒーショップの橘瑞樹さんが、今度はまったく異なる世界を用意してきました。令和に取り残されたような全寮制名門女学園、夢を封じられた少女・柚葉、家の未来に縛られた親友・佳織——そこへパジャマ姿で凛と佇む外部受験組の少女・白鷺澪が「ゲームスタート」と告げる夜。
「私は僕になる」というサブタイトルが示す通り、アイデンティティと自由の問いがVRゲーム「Elysium Rebirth」という装置を通じて描かれます。百合の空気が漂う三人の関係が全5話でどこへ向かうのか、「夕暮れの教室でElysiumの扉がひらく」という最新話のタイトルが続きへの期待を高めます。
橘さんの作品群の中で最もシリアスでスタイリッシュな一作です。