病魔に犯される若者達を主人公にした作品は、この世の中に沢山ある。
そんな中、これは主人公の自己犠牲精神で成り立つ優しさのショートストーリーだと思った。
そして、本作を読まれる方の中には、その主人公のスタンスが、納得いかなかったり違和感を覚えたりする場合もあるだろう。
しかし少なくとも私は、彼のそれはとても尊いものだと感じたし、彼の願いはその後ずっとずっと、ヒロインを優しく包み込んで守ってくれるものだと信じている。
悲しい結末の中に、まるで肌寒い季節にある小春日和のような温かさを見出すことが出来た、とても良い作品だった。
是非、この作家さんの他の作品も読んでみたい。
本当に素敵な作品をありがとうございました!