思想教育の薬を飲まされ、耳には管理装置、日常はほぼ洗脳。
魔法は大罪で、魔女は悪者――
そんな世界で、真藤はるかはただ一人「わたしは魔法使いです」と名乗り続けます。
椅子に縛られても、銃を向けられても、彼女の意志は折れない。
謎の絵本『魔法使いアリス』に導かれ、箒で夜空へ飛び出す姿は痛快で、同時に切実です。
違法飛行で困っている人を助ける“正義の味方”としての行動は、国家の管理社会に小さな風穴を開けていく。
魔法禁止の世界で魔法少女をやるという“馬鹿”な選択が、誰かの希望になる――
そんな熱と優しさが詰まった現代ローファンタジーです。