冒頭、数話続けて読んで「うーん、これはちょっと凄い作家さんだな」と溜息が漏れました。同じ物書きとしての目線になってしまいますが「初作品でこのクオリティを出力する人って本当にいるんだな」と白目を向きました。カクヨムって怖いね。
お話は主人公二人の視点がスイッチするクライムサスペンス。アメリカの連続ドラマを見ているようなハラハラ感と臨場感、吸引力があり、ぐいぐいと読み進めてしまいます。一章と二章の視点が切り替わることで、散らばった謎に接続していく形式ですが、その開示タイミングが絶妙で、読む手が止まらなくなります。プロの書籍棚に並べてもまったく遜色ないと思う。
ここ最近、様々なコンテンツを横断している影響なのか、一般書籍でも連続して読み続けることが出来ず、「面白いと思っているのにどうしても一時離脱してしまう」ということが増えてきました。しかしこの作品は離脱しても数分後にまた続きを読みに戻ってきてしまう。離れている間、キャラクターのことについてずっと考えてしまうのです。
連載休止中になってるので、開始されるまで多分ずっと頭の隅に残り続けると思います。急かすことは出来ませんが、再開したらマルティンばりの初動で読みに戻ります。本当に。
カク活動している方は、読んでみると私が白目を向いてしまう理由が分かるんじゃないかな…。構造管理、温度管理、語彙選択、情景と感情の紐づけ方、読者に渡す情報は最小限で最大効果。これを非常に滑らかに展開しています。初動作品で、これです。末恐ろしい。
日曜の朝。早起きしちゃったんで、目についた作品を読んでみたんですよ。
したっけ、めっちゃくちゃ面白い‼️……
なんでこの作品の評価が星ゼロなんじゃあ!
もしかしてワシはこの作品に偶然出会うために、日曜なのに目が覚めちゃったのか!?……ってなくらいに良作の予感です。
・相手役が優しい王子様じゃぜんぜんない
・主人公も清廉なだけの善人じゃない
・お互いに「嘘」と「罪」と「秘密」と「観察欲」を抱えている
・恋愛が「救済」ではなく「暴かれる恐怖」とセットになっている
こういう関係性が好きな読者にはかなりブサッと刺さるんじゃないかと。
👀海外ドラマの犯罪サスペンスが好き!
とか、
🌳田舎町の閉塞感が好き!
とか、
🚬森、霧、失踪、脱法な匂いのする土地が好き!
とか、
💀恋愛だけでなく、事件の進行も読みたい!
とか、もっとぶっちゃけ、
🦋『羊たちの沈黙』的な、やべえヤツにじっとり見つめられるのがすきなワシなんかによく刺さります。
さあ、ここまでレビューを読んじゃった方、日曜日の朝を最高のダークネスにしてみないか?