戦国史の表舞台と怪異との戦いを裏側から描く発想がとても魅力的でした。白凪が神降ろしの代償で少しずつ人間性を失いながらも、ただ故郷の春を守ろうとする姿が切なく心に残ります。政治劇と退魔譚が並行して進む構成も世界の広がりを感じさせ、厳しく美しい雪国の空気が物語全体を引き締めていました。