思わぬ展開の連続で、「先は一体どうなるの?」、「この真相は?」と続きがとても気になる作品でした。
機織り工房を営んでいるリリーニャ。彼女の前にメテオという「彼女のファン」と名乗る青年が現れ、これから行われる花嫁祭の衣装の作成を依頼したいという。
そうして王都へと足を運んだ彼女だったが、いざ花嫁衣裳を手掛けようとした際に「思わぬもの」を目にしてしまい……。
花嫁祭の成功。衣装作り。そんな感じの「お仕事モノ」な雰囲気を持ったストーリーかと思いきや、花嫁衣裳のデザインにまつわる「ある紋様」が絡んできたところで、物語の印象がガラリと変わっていくことになります。
一見平和そうに見える花嫁祭の裏にひそむ、「明確な悪意」の正体は何か。
そんなサスペンスフルな展開が見えたところで、物語は急加速していくことに。
序盤から見えていた謎めいた伏線の数々。「リリーニャが高い魔力を持っている理由」、「メテオがリリーニャを追い求める理由」、そして、世界に出現するという「大穴」の正体。
それらが一つに絡み合い、「世界の秘密」に繋がるような壮大なヴィジョンが見えてくる展開には感嘆させられっぱなしでした。
お仕事モノなほのぼの感と、楽しい相棒メテオとのやり取り、サモエドちっくなモフモフ感のあるリリーニャの可愛らしさ。
そんな魅力もさることながら、後半で見えてくるファンタジーならではの手に汗握る展開は、強烈な満足感を読者に与えてくれることになります。
ほのぼの、ワクワク、ドキドキ、そして最後にやってくる爽やかな感動。
様々な面白さの詰まった、とっても素敵なファンタジー。強くオススメです!!!
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