すごく、心温まる物語である。
最愛の夫トムを失ったメイベルが、働いて、働いて、働いて、誠実に生き抜いていくさまを実にリアルに描いている。
初めから終わりまで、五感すべてを満たす豊かなリアルに包まれている。
「匂い」のある作品だ。
血が通っている。
『大草原の小さな家』や、『ジェイン・エア』のように、昔の生活様式が丁寧に描かれた小説を好む方には特にお勧めである。
渋いイケオジが登場するので、そのことについても言及しておこう!
調査や校閲にはAIを使用したかも知れないが、文章にAI特有の金属臭は皆無であるから、その手の作品にうんざりしている方々も安心してお読みいただきたい。
ちょっと困った点が一つだけ。
――エールが飲みたくなる!