電子文明が信用されなくなった世界で、刀や紙地図と並んで人力車が”最強”の手段として描かれる発想がまず面白いです。AIやネット社会への過剰な依存を経験した文明が、あえて人の手と足に戻っていくという設定は、よくあるサイバーパンクの裏返しとして新鮮に感じました。
「荷物の中身は聞かない」という運び屋らしい信条を持つタケが、和装の女性を乗せたことで国家規模の事件に巻き込まれていく導入はテンポが良く、たった2話でもハッカー少女シノや幼なじみのリーなど、今後の展開を期待させるキャラクターが手早く配置されています。
まだ話数は少ないですが、鎖国日本というユニークな世界観と、皇女の正体が絡む陰謀の規模感のギャップが今後どう転がっていくのか、続きが気になる作品です。