この作品は、兄妹の逃亡劇から始まり、命の光を巡る壮大な旅へと物語が広がっていく、王道ファンタジーだと思います。
特に印象的だったのは、ジュリアンが妹のメアリーを救い出した後、人を殺すことに慣れてしまった自分について語る場面です。大切な妹を守る強さを持ちながら、戦場を生き延びてきたことで失ったものもある。単純な英雄として描かず、その内面まで丁寧に描いているところに魅力を感じました。
また、火の神殿へ辿り着いてからの展開も面白く、仲間それぞれの能力を生かして強敵へ立ち向かう戦闘には、しっかりとチーム戦としての楽しさがあります。
そして、人は死ぬと光となって神殿へ還り、その命がアニマとなるという世界設定が明かされることで、冒頭から描かれていた「命の光」が一つの大きな意味を持って繋がっていく構成も印象的でした。
単なる逃亡や冒険の物語ではなく、メアリーが光の巫女として成長していく旅と、ジュリアンが仲間を率いる人物へ成長していく物語が重なっているところも、この作品の魅力だと思います。
序盤までの紹介となりますが、兄妹と仲間たちがこの先どのような試練を乗り越えていくのか、これからも追いかけて行きたいと思います。