神々が作ったと謳われる巨大迷宮都市アリスクリス、凍てつく大地がある層もあれば溶岩が流れる層もある小さな世界がいく層も連なる巨大迷宮でそこで得られる魔石を生活の糧にする冒険者たち。何とも壮大なファンタジーの舞台設定ではありませんか!そこを下の階層に降りるのと比例するように幼馴染たちとの関係に暗雲が立ち込め挙げ句の果てにBSSされる辛く悲しい物語です。
そこに挑むのは、竜の勇者の祝福を得た純朴(性的な単語も知らない)・誠実・真面目な主人公のユークと聖女の祝福を得た女の幼馴染2人。そんなお互いを想いかつライバル関係の3人は快進撃を続けますがある時ピンチに陥った際に助けた人物が主人公と反対のちょいワルでイケおじな南方の遊牧民出の男です。よくない噂もありますがその強さに盲信した主人公がパーティーに加入を希望し、頑強に反対していた幼馴染たちを押し切って加入させたところから話が始まります。
サブタイトルに書かれているように両片思いだった主人公と2人は別れることが決定しています。しかも2人とも間男にBSSされるのが。ユーク視点で物語は進み仲睦まじい3人が1人の劇薬ともいうべき男が加入したことで徐々に不協和音が生じます。
ユーク視点なので彼女らの態度、行動、以前には見られなかった言動や魔法の効果弱くなっているなど不穏な影がちらついてきます。読者もユーク視点に立つので一体何が裏で起きているんだと心中がざわざわするでしょう・・また読者だからわかる恋のアピールに積極的な2人に対し誠実で優柔不断ゆえに彼女たちの真摯な想いに応えきれないユークとのすれ違いとそこにじわじわ侵食していく間男の影響・・ここらへんの描写がとても巧みです。
人間関係だけでなく階層毎に違う世界とそこに住まうモンスターたちとのバトルも人間描写と比べると控えめですが面白いところです。
まだ物語は継続中ですが、BSSされるに至った経緯は何が起きていたのか?BSSされた主人公の行く末はどうなるのか?また寝取られた幼馴染2人と間男の行く末は?父親が命を落とした最下層で何が起きるのか?竜の勇者とは何なのか?さまざまな疑問と期待が渦巻くこの物語、更新がとても待ち遠しいです。BSSが苦手な人は心して読んでもらうとしてお勧めです。ぜひご一読を。
これは レビューのふりした感想です。
美味しかろうが 美味しくなかろうが、
水は水。
彼にはそれがわからなかった。
彼はとても小さな 岩清水 だった。
彼女たちは はちきれそうだった。同時に 乾いていた。幼馴染に水をくれと渇望するが、分からないふりをされたり、パンを差し出されたりと、とんちん かんなふり。本当は彼にも伝わっていたのだ。だが 彼は自分の水は変な味がするからと躊躇する。幼少の頃からの仲だ、彼女らはそんなことは先刻承知している。
ただ水が飲みたい。それだけだった。
美味かろうが変な味がしようが、とにかく彼女らは水を欲っしていた。乾きを癒したかった。
彼がするべきはただありのままで彼女たちに水を与えることだった。
そこに新しいオアシスが現れる。
そのオアシスは人を癒す魅力に満ち溢れ、しかも 泉は幾人の渇きを癒せるほど大きく、極めつけは、美味しい水を湛えていた。
乾きに耐えられず、彼女らは水を飲む。
そして オアシスの住人になることを決める。
少年は彷徨えるオアシスとなった。
その水の味はまだ誰も知らない…
今のところそういう話だと思います(笑)
わたくしは本編の感想では主人公サイドですが、本来 幼馴染の彼女らのサイドに立つ 心情の持ち主です。
ブレイクポイントで幼馴染の一人が食事の心配をします。
もう彼女は嫁いだ姉 ポジションなのです。弟がどんな態度を取ろうが、それは揺るぎないのです。じゃあ 家を出るしかない。
そういうことだと思います。
余談ですが、NTR、BSSは活導線が分断される時放つアークの輝きの話だと、最近優れたNTR物を読んで分かりました。
アークは大抵有害ですが、目を焼きながらその輝きを見つめてしまう。業かもしれません