TRPGの世界に転生するのではなく、PL本人がそのまま放り込まれるという設定が新鮮で面白かったです。
主人公がルールブックの知識を頼りに状況を考察していく一方で、肝心な情報は追加サプリにしか載っていないという展開が、TRPGらしさもありつつ笑えました。知識があるから無双できるのではなく、知識が中途半端だからこそ余計に混乱してしまうバランスも良かったです。
特に、未来では有名な異名を本人に言ってしまったり、1D100で命を判定されそうになったりと、TRPGの用語や仕組みが物語の危機に直結している点が印象的でした。
未子の心の声とテンポの良いツッコミも読みやすく、セシリアやリディアとの会話もコミカルなのに常に命の危険があるため、緊張感が途切れません。
これから帝国軍10万人が迫る中で、未子のルールブック知識がどこまで通用するのか、追加サプリにしか載っていない物語をどう乗り越えるのかが気になりました。