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  • 05.物理構造_十五ビートへの応援コメント

    企画から来たものです。
    ご参加頂きありがとうございました。

    作者様の創作を応援しております。
    ⭐️評価を置いておきますね。

  • 文芸部へのご参加、ありがとうございます。
    作品を開いた瞬間、あまりにも精緻に組み立てられた「物語構造の理論」と、それを無愛想で魅力的なヒロイン・創華との瑞々しい対話劇(シットコム)へと昇華させた全く新しい文章形態に、言葉を失うほどの知的な興奮を覚えました。
    絶対的な指針というわけではなく、数多ある理論のいくつかを知識として学ぶという目的で、小説がなかなかうまく書けないと思っている人にはぜひ一度読んで欲しいなと思っています。

    ■ 全体を読んでの感想
    「書きたいのに言葉が出ない」という創作の初期衝動と挫折を描いたプロローグから一転、モノクロの部屋で繰り広げられる創華先生の創作講義が、とにかく面白くて最後まで一気に読んでしまいました。
    ハリウッドの脚本術である「三幕構成(十五ビート)」や「英雄の旅(12のステージ)」、そして「家の中のモンスター」「黄金の羊毛」といった物語の分類(お約束)を、ただの解説書にせず、「リンゴを齧る(変化と因果)」といった物語の生きた演出として体験させていく構成が本当にお見事です!
    「能力が低い人ほど過大評価し、高い人ほど過小評価する(ダニング=クルーガー効果)」などの認知バイアスを挟むことで、今まさに「馬鹿の山」を登り始めた主人公(そして読者であるすべての書き手)の背中を、創華の辛辣ながらも愛のある言葉でそっと押してくれる。多くの小説が書けずに悩んでいる人々にとって、「書くための最高の道標(レシピ)」になる素晴らしい連載の幕開けでした。

    ■ 各理論についてのコメント
    本作で語られる数々の創作理論は、どれも物語の骨組みを強固にするための「即物的な設計図」として最高の解像度で描かれていました。

    ・【カタルシスと『救いなき救い(楔)』の理論】
    カタルシスを単なるハッピーエンドの爽快感だけでなく、「出口のない絶望(抜けない楔)による強烈な連帯感、救いなき救い」と定義した理論に深く感銘を受けました。読者が物語を通じて自身の孤独と同調する瞬間こそが、傑作の条件なのだと創華の口から語られることで、主人公が目指す「報われない主人公」の物語への説得力が一気に跳ね上がっています。

    ・【三幕構成・十五ビートと『余韻』の理論】
    起承転結を短い詩の技法とし、長編には劇の要素である三幕構成(十五ビート)が向いているとする理論。特に15番目の「余韻」を『読者が本当に見たいのは戦いの結果ではなく、魂がどう変わったかという景色(作者から読者への生粋の贈り物)』とする考察には、一人の創作者として、うんうんと頷きながら読んでしまう納得感がありました。

    ・【哲学・思想・理論の『低温調理』の概念】
    「世の中にある無数のレシピ(理論)から、自身の美学(思想)と根源(哲学)のフィルターを通して調理法を選ぶ」という創作のメタ理論が実に見事です。創華が教えてくれるのは無味乾燥な教科書ではなく、彼女の魂が選んだ「生きた技術」だからこそ、主人公の(そして私たちの)胸がこれほど躍るのだと腑に落ちました。

    ・【『セーブ・ザ・キャットの法則(10のジャンル)』による物語の本質分類】
    「家の中のモンスター(生存本能)」や「黄金の羊毛(内面的な変化)」といった、ハリウッドでも名高い10のジャンルの理論が物語に組み込まれている点が鮮烈でした。恋愛やファンタジーといった読者側の分類(見た目)に惑わされず、物語構造の「骨組み(お約束)」を把握することこそが、無限に物語を湧き出させる魔法(オリジナリティー)の源泉なのだと教えてくれる、極めて実用的で深い物語構造論です。

    ■ 最後に
    これは決して「こう書かなければならない」という硬直したルールではなく、「世界にはこんなに面白い物語の組み立て方(レシピ)があるんだよ」という、迷えるすべての書き手への救いと知恵の共有(インスパイアの種)だと感じました。
    創華の語る「リア充爆発しろ」という最高の緩急(ラブ安堵コメディー)に思わず笑みをこぼしつつ、次の柱である「キャラクター造形」の理論では、一体どんな魂の偏りに出会えるのか。また部室にて、あなたの紡ぐ、知的でユーモアに溢れた創作の深淵を覗き込む物語の続きに出会えるのを心より楽しみにしております!

    作者からの返信

    素敵な感想ありがとうございます。解像度の高い感想に辟易としています。詩を書かれているからか知的で言葉の選択がお上手ですね。
    (対話劇ってシットコムって言うんだ)
    (うわぁ、書いたことの背景まで読んで咀嚼されてるぅ)

    只今、文芸部の企画について興味深く遡らせていただいてます。
    私はリアルな文芸部に入る勇気がなかったライトな読み専でしたので、とても勉強になっています。
    この作品は書き方が分からなかった自分が理論を噛み砕いて理解し、身に付けるために書いたものです。なので、少しばかり理論が先行していてドラマが弱い点や描写ではなく説明的になってしまったことは自負しています。
    そのなかでも作品に知的な興奮や好奇心を見出だし抱いていただいたことを嬉しく思います。

    終盤の第四の柱の執筆技術を設けておりますが、そこには上手く書けなかった感性や表現が文芸部企画にありました。

    今後も企画を追わせていただきます。感想ありがとうございました。

    編集済