学校帰り、暴走車から歳上の女性を守るために思わずタックルした女子高生の主人公。
水溜りに突き飛ばしてしまったその女性は、会話を交わすと電波系の雰囲気を漂わせ、恐れを感じた主人公は逃げようとして意識を失う。
目を覚ました先には――髪も瞳も色が変わった、あの女性。
彼女の正体は本物の女神セレーネだった。
そして告げられる“呪い”。
『貴女に呪いをかけました! 百合のラブコメを体験してきてもらいます!』
女の子が好きなわけでもない主人公にとっては悪夢の宣告。
だが呪いは女神自身も解除できず、しかも“加護”の側面を持ち、さらに女神と主人公を契約で縛りつけるという厄介な代物だった。
呪いを解くため、主人公は勇者として異世界へ転移。
幼馴染か王女様のどちらかと恋に落ち、魔王を倒し、百合ラブコメを成就させなければならないという無茶ぶりの旅が始まる。
しかし、呪いには女神すら知らない“裏事情”があり、契約の文言に刻まれた意味深な一節が物語の核心を暗示する。
使命を怠れば激痛が走り、体のどこかに“女神に相応しい意匠のアザ”が発現する。
呪いは加護であり束縛であり、そして――歴史に埋もれた禁忌。
主人公は真実に辿り着けるのか。
女神セレーネは何を知らないままなのか。
百合ラブコメと異世界冒険、そして神界の秘密が絡み合う、契約と呪いのファンタジーがここから動き出す。