この作品は復讐ものであり、成功譚でもあります。素晴らしいのは主人公の「復讐」が、感情に任せて持ち得る力を雑に振るう形ではないところ。ここがとてもスマートであり、この作品の面白い点なのです。
主人公は神狼との出会いにより、神としての強大な力を得ているので復讐対象をいつでも直接的に殺せます。
しかしそれでは只の復讐に駆られた犯罪者でしかない。だからこそどこまでも冷徹に、計画的に、人思いに殺してやる慈悲などないとばかりに策謀を巡らせ対象をあらゆる方向から追い詰めて行きます。
そして自身は強かに社会的信用を得て「強者」へと成り上がって行く。
この対照的なコントラストが織りなす復讐と成功の物語、オススメです。