この作品には大事件も、大きなドラマもありません。あるのは、柴犬こむぎと飼い主みくの、なんてことない毎日だけ。けれど、その何気ない日常がとても愛おしいのです。特に印象的だったのは、みくが落ち込んでいる時。こむぎは甘えたり励ましたりするのではなく、ただそっと足元に座ります。その距離感が、いかにも柴犬らしくてたまりません。気づけば「どっちが飼い主なんだろう」と思ってしまうほど、こむぎは優しくみくを見守っています。疲れた日に読むと、心がふわっと温かくなる一作です。
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