タイトルだけで終わらない❗️
鳥籠に閉じ込められた令嬢の逆転劇が、想像以上に痛快で思わず笑ってしまう一作だ。
「妻なんだから家にいろ」。
たった一言で、主人公ローレリアの人生はまさかの三年間、家の中に強制収容。
社交は没収、友人も没収、父の最期のお見送りまで没収。残るのは白い格子窓と、じわじわ削られるメンタルだけ。ここまで丁寧に閉塞感を積み上げられると、読んでいるこちらまで「そろそろ出してやれ!」と叫びたくなる。
だからこそ、最後の瞬間の爽快感は格別だ。え、そう来る!? と声が出るのに、読み返すとちゃんと伏線があるので、勢いだけの暴挙ではなく「よし、それで行こう!」と妙に納得してしまうのがまたずるいところだ。
本作の面白さは、単なるざまぁで終わらないところにある。
ローレリアが静かに追い詰められ、それでも最後には自分の足で立ち上がるまでの流れが丁寧で、感情の振れ幅が大きいぶんカタルシスも抜群。
さらに、侍女クラリスとのやり取りがいい味を出していて、主従を超えた絆に思わずニヤリとさせられる。
そして伏線回収の瞬間。
「そういう結末ぅ!?」とツッコミたくなる大胆さなのに、ちゃんと筋が通っているから拍手したくなる👏
怒りがスカッと感に変わり、閉塞感が一気に吹き飛ぶ後半は、まさに一気読み必至だ。
長く苦しかったぶん、最後に開け放たれる「窓」の意味がじんわり効いてくる。
虐げられた令嬢の逆転劇が好きな方。
鮮やかなタイトル回収で気持ちよく笑いたい方。
そして何万字でも一気に読める短編が好きな読者には必見だ‼️