作者さまのノートから拝読に参りました。
「いや、おたくがどう読み始めたかなんて知らないよ」と思いますでしょう?
しかしそちらに大変 興味深いことが書かれていましたので共有したいのです。
──「お化けや幽霊といった怪異は登場しません。」
ジャンルはホラーなのですよ⁉︎ なのに怪異が登場しない!
もう……ここでこのレビューを切り上げてもいいくらい興味を惹かれるではありませんか!
もうどうぞどうぞ、このまま作品の方をお読みになってくださいませ。
いやあ、「うわあぁ、本当だァ……!」ってなりました。
幽霊も妖怪も出てこない。なのに怖い!
ここまでお付き合いくださっているあなたさまは、もしかしたらこんなふうにお考えかもしれません。
「ヒトコワ?」
──いいえ。
心霊的な怖さでも、SF的な怖さでも、「ひえぇ、この人怖い……!」でもないのです。
なのに怖い。強烈。
ええ、もう その「じゃあ何⁉︎」を抱えたままお読みいただきたい!
長々べらべら喋ったくせに大事なことは何もお伝えできておりませんが、「ええ、どういう感じ……?」を胸にお楽しみいただきたいのです。
終盤の「うーっわマジかぁ……」、お約束します!
ぜひぜひ‼︎
古典からして家に纏わるホラーとしたら、『家そのものが怪異』であるというのが定石だ。
『ヘルハウス』、『HOUSE』、『スウィートホーム』
だが、本作はそれらとは違う『塗り替える』ものである。
『新築戸建て 駅徒歩五分・人気学区』などと不動産業者の謳い文句にあればすぐに買い手がつくようなものだ。
主人公一家が念願のそんなマイホームを手に入れた。
前半は一家の楽し気な日常、だが、ホラーに慣れた者からすれば「来るぞ、来るぞ」だ。
そして、後半。
「思ってたのと違うな……」
本作の恐怖は『塗り替える』ものである。読んだものは意味が解り、背筋がゾーッとする事間違いなしであろう。
怪異よりも恐ろしいものは案外、人間なのかも知れない。