地下都市ノア第七区という独裁国家で、
地上観測員という役職に就く男の物語です。
主人公は月浦瑛士、22歳。
週に1度、汚染された地上へ行って、
その汚染状況の報告をするのです。
しかし、あるとき、
瑛士は安定を保証された身分をなげうって、
思いも寄らぬ発言をするのです。
そして悲劇が……
地上と地下、真実と嘘、天国と地獄、
そのような二律背反が螺旋状に渦巻きながら、
作品世界の不条理を炙り出していく展開には、
息を飲むスリルを感じました。
終わらない、
いいえ終われない世界の悲しみを描いた秀逸SF短編。
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