かくれんぼデスゲーム6
ミナトはその警察官からの質問に更に顔を俯け、膝に置いていた手に力が入り服に皺を作る。そして意を決したようにゆっくりと口を開くのだ。
「……弟のソラをイジメていたって聞いてしまったから……。それだけなら、耐えられたかもしれない……けど……」
今一度ミナトの手に力が込み上げてきているのか、深く服に皺が刻み込まれるのだ。
「ソラをパシリに使ったり、ソラのお小遣いで全部買わされてたって言っていたのと、更に親父の遺産にでも手を出そうとしていたのか、そんな言葉を聞いた途端に、こう頭の中にあるネジが吹き飛んでしまったように、気付いた時には拳でやっちゃったみたいで……」
その話を警察官は腕を組んで大人しく聞いていた。
「でもさ、お前、そのイジメっ子の中に、関係ない奴までいたの知ってたか?」
その言葉を聞いた瞬間、俺の目は時が止まってしまったかのように動きを止めるのだった。
「……え? どういう……?」
再びミナトは頭を抱えながらも、その警察官の言葉を視線を向けて待つ。
「あの五人の中に、要は真壁ソラと同じような奴がいたんだよ……」
「……ソラと同じ……?」
今のミナトでは考える余裕さえもないのか、その警察官の言葉におうむ返ししか出来なかったようだ。
「真壁ソラと同じように、パシリに使われていた奴がな……」
そう言われてミナトは、その瞬間で何かを思い出したのか、
「あ、ああ”ーーー!」
取り調べ室に響くような声を上げるのだった。
「もしかして、僕に殴られそうになって、何も抵抗もしなくて、ただただ怯えていた……?」
そこでミナトは独り言を止める。
再びそこにいる二人の警察官が軽く呆れたような同情のようなため息を吐く。
「そこは、わからないが、その親の言葉からすると、家のお金をその子も持ち出していて、その連中に脅されていたのか? みたいなこと言ってたからな」
だから警察官はソラと同じことと言っていたのであろう。
「とりあえず、お前の場合、本当にバカ正直で話してくれたから、後は裁判になって、どれだけの刑になるか? ま、とりあえず五人もやってしまったんだから、極刑は免れないだけ覚悟しておきな……」
警察官がそう言うと、ミナトは再び牢屋へと連れて行かれるのだった。
数ヶ月後。
ミナトには死刑判決が下された。
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