魔物と合体できるタイプの奴

石居あれは

第1話:最初に弱いならば強くなれる

ここは教会。

太陽の光が巨大なステンドグラスを通して美しい光で堂を照らし、彩る。


俺は遂に10歳になった。

そして、ここで俺の、漠然と、いつからか思っていた夢が叶うかどうかが決まる。


ちなみに、俺の夢ってのは…


「次の方、こちらへ」


おっと、考えるのに夢中になりすぎたみたいだ。


俺の夢が決まるなんて、たいそうなことを言ったが、簡単に言えば職業、せんもん的に言うとジョブって言うんだったか?が決まる。


「こちらに手を」

そう言われて俺は白く小綺麗な布の上の、ななめにた立てかけられていた石版に触れる。


まあ俺の夢っていうのが、この世界で最ッ高に無双したい、言い方変だが気にするな。

ここですっげぇレアな職業を得れば勝ち組確定、だが、それじゃあおれのもとめる無双には届かない気がする。


だから、


「終わりました。お手を離してください。」

そう言われて俺は手を離した。なんかこの司祭のひと言い方少しキツくないか?


「これは…珍しい、ジョブではないですね。

スキル《魔物意思疎通》、《テイム》ですね。

ジョブ《テイマー》であれば、その2つは自ずと手に入りますし、はっきり言って、ハズレ、です。」

司祭のひとは、あっさり切り捨て、嘲笑うように笑みを見せる。


そう、一見弱くてまれなものが望ましい。

最初はえ?wなにそれ弱そ〜wと思われていたが後々、は?なんであいつあんなに強くなってんだよゴミカスゥ!!ってなるやつ、そういうのがいい、いや、そうでなくてはならない。そんな気がする。


「まぁ、《テイム》のレベルを上げればもしかすると《テイマー》のジョブを得られる可能性はあるにはありますが、それには《テイム》のレベルを相当上げなければならないでしょうし、そんなことをしている間にほかの方々はどんどん成長していくことでしょうね。無双する…でしたっけ。よく耳にします、あなたの噂、そんな手の届かないところより、親の手伝いをしていたほうがよろしいでしょうね。」

なんでほとんど面識のない奴にここまでボロクソに言われるんだ?俺なんかしたか?


まぁいい、ここまでボロクソな評価なら上々、ここからが俺のスタートラインだ。


「そうですか、ええ、ありがとうございました。」

俺はわざとねっとりと、ジャムをパンに塗りたくるようにそう言った。


「次の方、こちらへ」

俺は無意識にそちらを向いた。


そこには、俺の幼なじみで俺の標的…いや何でもない、名前はティビア、俺より小さくて、しらがの男だ。俺と同じ10歳、そら来るよな、


「こちらに手を」

流れは前と変わらず進んでゆく、それを俺は覗き見る。

あいつがどんな職業を得るのか内心実は気になっていた。


「これは…二人連続?なんという...」

二人連続?どういうことだ?


「ジョブではありませんでした、スキル《重力生成・小》ですね。」


…は?





㋻㋻㋻㋻㋻㋻㋻㋻㋻





「そうですか、残念です。」



残念です…(爽やか)、じゃねぇよ!俺と同じくスキルを貰ったってのか?どうしてこんなわけのわからない偶然が起こる?

なぜ俺がこんなに取り乱しているのか、それはあいつの性格が俺より強くなりそうだからだ。おんなじような境遇にいるやつが二人いるってのは、何か、ほぼない気がするし、俺の夢への障壁となりうるのではないか?ここは、あまり得策ではないだろうが、強硬手段に出る必要が出てきたな。


俺は、あいつが教会を出て人通りが少なくなってきたところで声を掛けた。


「よぉ、ティビア、だな。教会で貰ったのは、職業じゃなくて、スキルらしいじゃねぇか。しかも一個ときた。」

俺はティビアに煽り文句を投げかける。


「あっ…トゥシカ、もしかしてつけてきたの?というかトゥシカも同じようなものでしょ…。」


「まぁ、それより、将来的な話をしないか?」


「将来的な話?」

ティビアは虫がうっとうしいかのように返した。


「まあ聞けよ。この世は職業でじんせいの半分以上が左右されるらしい。どん底になるかも頂点に立つかもあの儀式で決まる。ただ、おれらはその土俵にはいれてすらない。だからそんな、可能性がある今に俺らはなにができるのか確かめるためにも、一つ提案があるんだが。」

俺のその時の言い方は、わざとらしく、蛇のようだったと思う。


「つまり何が言いたいの」


「決闘、とまではいかないが少し、手合せ?をしないか?」


「(憂さ晴らしにボコしたいだけだろうな…)」


「なんかいったかよ?なんだ、ビビッてるのかよ?なぁに、怖がることはないさ。ただを確かめるだけだよ。」


「今から?」


「いつでもいいぞ?」


「じゃあ、明日の昼過ぎにまたここで」


「わかった。助かるぜ。」


俺は不適に笑おうとしたがちょっと恥ずかしくてやめた。

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