主人公グランディスは「雷魔法を授かった!これは勝った!」と思った瞬間に、それがこの世界ではハズレ適性だと知らされます。
普通ならここで強力な戦闘能力として活躍する展開を想像しますが、この作品はそこから「どうやって雷魔法を社会で役立てるか」という方向へ進んでいくのが非常に面白いところです。
特によかったのが、魔法の設定の作り込み。
・触媒 ・魔法陣 ・詠唱 ・発動結果の認識
といった要素が丁寧に組み立てられていて、単なる「魔法が使える世界」ではなく、しっかり理屈のある魔法の物語になっています。
第1話から第3話では派手な無双はありません。
むしろ主人公は魔法すら発動できず苦戦しています。
それなのに続きが気になるのは、「なぜ発動しないのか?」という謎がこちらにも共有されているから。
前世の知識が逆に足枷になっているかもしれないという考察も面白くて、異世界転生作品として新鮮でした。
また、家族の描写も魅力的です。
主人公を見捨てたりせず、父母や兄姉が真剣に心配し支えてくれるので読んでいて温かい気持ちになります。
これから電球開発や電化技術へどう繋がっていくのか、そして雷魔法の本当の可能性がどう開花するのか非常に楽しみです。