書眠り
音無詞
書眠り
私は本を読んでゐた
並んだ言葉に厭気が差した頃
蝶が一頭部屋に入つて来た
嗚呼さうか
私は夢を頫てゐたのかと独り納得した
又或る時文字を書ひてゐた
紆つた文字に厭気が差した頃
小鳥が一羽窓の傍で鳴ゐた
微睡の内で想ひ出したのは
私に才能が無いと云ふ事と
私が文学を何故続けるのかと云ふ事だつた
彩とり/゛\の世界の内で
私独りが文学をやつてゐた
届くはづの無い言葉が漸く /\
意味を以つた
唯 其れ丈だつた
夢はもう 醒めてしまつた
書眠り 音無詞 @tukineko1412
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます