第10話
「舞白どうした?顔赤いぞ。また熱か?」
「大丈夫!これは違うの!
掃除してたら暑くなっちゃって、」
「掃除は程々でいいからな。」
「うん。伊織くんバイトは?」
「今休憩。今日も忙しー。」
やべ、と思った時にはもう遅く、
さっき慌てて掴んだ俺の鞄から財布が落ちてしまった。
「ん?今2階から音しなかった?」
「え?」
「ちょっと見てくる。」
やばい、伊織がくる。
財布を拾って慌てて左の部屋に入り、
奥のクローゼットの中に隠れた。
伊織が部屋の扉を開けた。
「気のせいか。」
と言って、下に降りていく音が聞こえた。
さすがに焦った。
なんつー、スリルだよ。
はぁ、と息をつきクローゼットから出た。
ベッドの上には、綺麗に畳まれた服と下着が置いてある。
この状況で、舞白はまた顔真っ赤にするんだろうな、と想像して笑った。
しばらくして、舞白が部屋に来た。
「先輩?」
「伊織は?」
「バイトに戻りました。」
すぐに舞白はベッド上の下着に気付き、ハッと息を呑んだ。
「み、み、見ました?」
「うん、見たよ。」
「忘れてください!」
「伊織には感謝しなきゃね。
2階に来た時は焦ったけど。」
「心臓が飛び出るかと思いました。」
「俺も。」
舞白を膝の上に座らせ、抱きしめた。
「先輩?」
「さっきの続きしよ。」
「ダメです、また伊織くん帰ってくるかも。」
「そんなすぐ帰ってこないよ。」
今度は舞白をベッドに押し倒し、その上に跨った。
「先輩、」
「嫌?」
舞白は首を横に振る。
ゆっくりと舞白に触れると、小さく声を漏らす。
指を絡めてキスをして、舞白の耳を舐めると恥ずかしそうに俯いて、舞白のすべてが俺を刺激してくる。
舞白の太ももをなぞり、初めての場所に指を入れる。
「ァ、」
「かわい。声聞かせて。」
「先輩、恥ずかし、いです、」
恥じらって身を捩る舞白に、止めることなく指を動かす。
「先輩、ダメ、」
「かわい。」
「コハク、せんぱっ、」
イッたらしい舞白は、潤んだ目で俺を睨む。
その顔、煽られてるとしか思えないんだけど。
「俺も限界。入っていい?」
服を脱がせ、避妊具をつけて舞白の中に入った。
「きっつ。」
「先輩っ、」
「力、抜いて。」
「せんぱ、い、」
「舞白、ゆっくり動くから。」
最初は緊張していた舞白も、次第に溶けていき、甘い声が漏れた。
さらに舞白を追いつめ2人で絶頂を迎え、舞白を抱きしめた。
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