王女エリューは皇妃選抜試験の最終選考へ参加するため帝国を訪れる。
彼女には皇妃になる気がまったくなく、受かるはずがないと気楽に考えているもののーー
本人の思惑とは反対の方向へ進んでいく展開にグッと引き込まれました。
見せ方が巧みで、気付いたら次のページをめくっている…そんな感覚でした。
それほど本作には魅力が散りばめられてあり、帝国の描写も緻密で世界観の説明がすんなり入ってきます。
なにより魅力は、コメディ調のテンポの良い会話。
勘違いによる面白みが光り、誠実でどこか天然なエリューの性格がまた魅力的です。
衝突しそうな皇妃選抜では人との縁が広がるなど、柔軟性にも富んだ構成が素晴らしく、そのまま作者様の心の広さを想像したものです。
エリューは武術もできるのに本人は自己評価が低く、そんなギャップも好感で、好きにならずにはいられない。
まだ序盤を拝読した中での感想ではありますが、引き続き先の展開を追いかけたいと思います。
そんなユーモラスな王女の物語をぜひお楽しみください。