能天気だけれど人の話をよく聞けるアルと、父上グラウヴァルトに命じられて同行したはずが、いつの間にかアルの構想を実務へ落とす役まで担っている苦労人ライネル。この二人の掛け合いがよくできていて、楽しく読めました。「勇者とは、倒すべき敵ではなく、救うべき相手がいて初めて成立する存在なのだ」という捉え方も新鮮で、面白い作品だと思います。父上も素直じゃないんだから。