父を失い、生きる意味を見失ったアリスの閉塞感と、結婚式への嫌悪感が丁寧に描かれているので、白兎を追いかける場面に強い説得力があります。そこから熊、森、深淵へと不穏さが段階的に増していき、読者を自然に異世界へ誘導していました。特に「退屈な人生」と「死ねない狂気の世界」の対比が印象的です。アリスが恐怖だけでなく好奇心でも前へ進んでしまうため、今後どのように狂気へ染まっていくのか続きが気になります。