第23話:行方を問う旅

​ 宗茂(むねしげ)は一振(ひとふ)りの刀(かたな)だけを腰(こし)に、東北(とうほく)へ向(む)かう。誰(だれ)に仕(つか)えるわけでもない。広大(こうだい)な冬(ふゆ)の大地(だいち)を歩(ある)き、己(おのれ)の「義(ぎ)」が通用(つうよう)する場所(ばしょ)が、この日本(にっぽん)の地(ち)に存在(そんざい)するかを確(たし)かめるための巡礼(じゅんれい)であった。雪(ゆき)の中(なか)を歩(ある)く一筋(ひとすじ)の影(かげ)。その孤独(こどく)は、もはや悲劇(ひげき)ではなく、崇高(すうこう)な儀式(ぎしき)であった。

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