第2話:【外ロケ】お買い物に行ってきます!

【生成AIの利用に関するお知らせ】

本作はカクヨムのガイドラインに基づき「AI本文利用」タグを設定しています。物語の心臓部である「プロット・世界観・全てのセリフ」は、作者自身が100%考案した完全オリジナルです。

AIは、私の頭の中にある物語を正確な文章として形にするための「最新の筆記具」として、徹底的な監修・修正のもとで使用しています。練り上げたプロットと言葉遊びの中に込めた「人間の熱量」を、ぜひ安心してお楽しみください!










「はーい、地上の皆様こんにちは〜! 配神者のEDENです! お米とお醤油が切れちゃったんですよねぇ。だから、おっきいスーパーがありそうな東京駅の真上まで、お城をちょっとだけ移動させておきました!」


お気に入りの自撮り棒(神具)を片手に、私は元気いっぱいに画面へと微笑みかけた。


昨日、初めての配信を終えたばかりだけど、動画配信サイト『リリアル』を開いた瞬間、またしてもコメント欄が恐ろしい勢いで加速し始める。


チャンネルの通知を切っておいて本当に正解だった。



―――チャット欄――――――――――――


『うわあああ! また始まったぞ!!』


『昨日の丸の内の予言、マジで10秒の狂いもなく的中したんだけど!?』


『AI自動運転がバナナの皮を誤検知して大渋滞って、バタフライエフェクト予測のレベルを超えてる』


『おい、その渋滞のせいで、某国から秘密裏に空輸されてた新型サイバーテロウイルスの輸送車が完全に足止めされて、テロ計画が未然に防がれたらしいぞ……!』


『ニュース見たらあの城、今まさに東京駅の真上に移動してるぞ!』


――――――――――――――――――――



「ふふ、昨日のヒント、皆様のお役に立てたみたいで良かったです! それでね、今日は予告していた通り、お部屋を出て地上にお買い物に行こうと思いまーす! お米とお醤油が切れちゃったんですよねぇ」


私はルンルン気分で、天空の城の巨大な玄関の扉を開けた。


もちろん、ここから地上までは雲を突き抜けるほどの高さがある。


普通の人なら足がすくむような絶壁だ。


「ほいっ」


私がパチンと指を鳴らすと、私の足元から地上のロータリーに向かって、まばゆい光の粒子がブワァッと降り注いだ。


光の粒子は空中でカチリと物理的な質量を持ち、まるでクリスタルでできたような、どこまでも美しく輝く『光の螺旋階段』へと姿を変えていく。


「わぁ、今日も綺麗に作れました! それでは、地上へレッツゴーです!」


階段を降りていく私のカメラには、徐々に近づいてくる地上の景色が映し出されている。


デジタル技術が進んだ現代日本のことだから、きっとAIを駆使したドローンカメラとかで私を格好良く撮影してくれているんだろうな、なんて呑気に考えていた。


「きっと地上をあげて、私の初外ロケを盛り上げてくれているに違いない!」


けれど、地上のお出迎えは私の予想を遥かに超えて凄まじいことになっていた。


東京駅前の広大なロータリーは、一般の人間さんの姿が一人もなく、完全に封鎖されている。


代わりに、黒い盾を持った機動隊の皆様や、ピカピカ光る最新のAI警備ドローン、装甲車みたいな厳つい車が何十台も、私の降りる場所をギチギチに取り囲んでいたのだ。



―――チャット欄――――――――――――


『おいおいおい!! ガチの国家非常事態じゃねえか!!!』


『SAT(特殊部隊)まで出動してるぞ……!』


『なんか階段が物理的に出現した時、世界中の科学者が発狂したらしい』


『EDENちゃん、一見ただの可愛い美少女だけど、完全に「地球外の最高危険生物」扱いされてて草』


――――――――――――――――――――



「うわぁ、お巡りさんがいっぱいです! 私が迷子にならないように、わざわざお出迎えのセレモニーを準備してくれたんですね。地上の政府ってすっごく温かいです!」


私はカメラに向かって拍手をした。


人間さんたちが勝手に盛り上がっている『未知の宇宙人のファーストコンタクト』という設定の演出にしては、あまりにも本格的で感動してしまう。


そして、私の足が地上のアスファルトに触れた。


「お、お巡りさん、こんにちは〜!」


私が元気に挨拶をしながら一歩を踏み出した途端、周囲の空気が、まるで超高気圧の底に沈んだようにズシンと重くなった。


……あれ? なんだか皆様、急に静かになっちゃった。


私の目の前にいた、一番偉そうなバッジをつけた警察の隊長さんが、私の可愛いドレス姿に見惚れてしまったのか、直立不動のままカタカタと小刻みに震え始めている。


銃や盾を構えていた後ろの隊員さんたちも、全員が目を見開いて、滝のような冷や汗を流していた。



―――チャット欄――――――――――――


『……え? 警察どうした?』


『現地映像の機動隊員みんな息してなくね……?』


『待て、東京駅の周辺に配置されてる最新のAI警備ドローンが、全部一斉に地面にポトポト落ちてるぞ!?』


『おい! リリアルの公式ニュース配信が、バグった警察の管制システムを誤ってそのままミラー配信しちゃってるぞ! エラーコードが【解析不能〜】ってなってる!』


――――――――――――――――――――


どうやら、地上の最新AI技術は、私の体が無意識に発しちゃうほんの少しの『神気』にびっくりして、プログラムがバグっちゃったみたい。


ドローンたちが壊れた玩具みたいに地面でピクピクしている。


人間さんたちも、私のオーラを間近で浴びたせいで、脳の防衛本能が「動くな、刺激するな、逆らうな」と最大級のアラートを出しているんだろう。


指一本、声一つ出すこともできず、金縛りにあったようにフリーズしてしまっている。


プロの皆様がここまで必死に耐えている姿は、なんだかちょっと健気で可愛い。


「皆様、お忙しいのに集まってくれてありがとうございました! あ、お巡りさん、せっかくお会いできたので、ここで今日の『Today's EDEN'S ヒント』をお届けしますね。……ふふ、お買い物に行くところを映す予定でしたけど、皆様が固まっちゃって動かないので、今日の配信はここまでにしちゃいます!」


私は自撮り棒をクイッと動かして、目の前で固まっている隊長さんの顔を、画面に大きく映し出した。


「今日のヒントはね……【今から10秒後、その隊長さんの無線に、奥さんから『元気な赤ちゃんが生まれたよ!』って連絡が入りまーす】! お仕事頑張ったお巡りさんへの、私からのご褒美です! それでは皆様、今日の配信はここまでです。ばいばーい!」


私がニコッと微笑んでパチンと指を鳴らすと、カメラの映像がプチッと切れて配信が終了した。


同時に、周囲を包んでいた重い神気のオーラもフワリと霧散する。


「はうあッ……!?」


隊長さんたちが一斉に大きく息を吸い込み、ガクガクと膝を突いた。


そしてまさにその瞬間、静まり返ったロータリーに、隊長さんの腰の無線からノイズ混じりの大音声が響き渡った。


『た、隊長! 本部に病院から連絡です! 奥様がたった今、無事に元気な男の子を出産されました』


周囲の警察官たちが「……え?」と絶句し、隊長さんは無線を握りしめたまま、信じられないものを見る目で私を見上げた。


配信用の画面を消して、自撮り棒をポシェットにしまいながら、私は満足げに頷いた。


「ふふ、地上の無線って、遠くの赤ちゃんの声(?)まで届くから本当に便利。さて、配信もおしまいだし、お醤油とお米を買いに行く前にどこかでちょっと休憩しようかな」


背後で「お、俺の子供が……予言……人外の奇跡……」と崩れ落ちる隊長さんたちの声を遠くに聞きながら、私は足取り軽く、ゴーストタウンのようになった大都会を歩き始めるのだった。






        (第2話・了)










ご覧いただきありがとうございました!


次話も公開中です!ぜひ見に来てください!


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