白柳哲子さんと林田一義さんという永遠の昼の顔を中心に据えながら、単なるパロディで終わらず、TITANの対談という架空番組を軸に、鳥取砂丘、きな粉牛乳、投げ銭、音頭師と温度師、西遊記まで次々と話が転がっていく。
その自由奔放さがとても楽しいです。
この作品においても、著者の得意な言葉遊びをたくさん味わうことが出来ます。
「タイタンの対談」をはじめ、温度師・温水法度、音頭師・古笛鼓笛、「三気」の音頭、追い炊き牛乳など、「よくこんな発想が出てくるな」と何度も笑わされました。
一見すると脱線しているような話も、読み進めるうちに別の話題とつながっていくのが面白いです。
登場人物を笑いの材料だけにせず、長年第一線で活躍してきた人への敬意や、人を楽しませることへの愛情が感じられるところも印象的でしたね。
古笛鼓笛と温水法度が、最初は噛み合わなそうでいて、最後には手拍子と足踏みでスタジオを一つにしていく場面には、この作品らしい温かさがあります。
文章から著者自身が面白がりながら書いている熱量がダイレクトに伝わってくる作品でした。
この作者にしか書けない文章だと思います。