前編と後編で、同じ時間の見え方が静かに変わっていく構成が印象的でした。梅よろし、桜、渡り廊下、ブレザー。何気ない青春の小物や景色が、後編に入ると少しずつ意味を変えていきます。明るく笑っている時間の裏側に、言えなかった事情や、飲み込んだ言葉があったのだと分かった時、胸に残るものがありました。青春の眩しさと苦しさが、短い中にきちんと詰まった作品でした。