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琥珀の檻(おり)

琥珀の檻(おり)

湊 マチ

おすすめレビュー

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★★★
★9
3人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

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    634件の
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    ★★★ Excellent!!!

    ~愛という名の標本箱~

    「記憶を奪うことが愛の証明」という命題を、幕末という舞台と琥珀という小道具で静かに結晶させた作品。純愛譚として読み始めたものが、読み進めるうちに少しずつ輪郭を変えていく構造が巧みで、最終話の「微笑み」の意味が着地した瞬間、背筋が冷えた。

    五十年という時間の重さを丁寧に描きながら、「守ること」と「支配すること」の境界線をあえて曖昧にしたまま終わらせている。その余白が怖い。
    タイトルの「檻」が誰のための檻だったのか、読後に考えさせられる。

    二重アイデンティティと裏切り、仮面の下に隠された真実——自分が書く世界観と響き合うものを感じた。好みの方にはきっと刺さる一作。

    • 2026年6月18日 18:53