20話まで拝読しました。
「人間らしく暮らしてください」
そんな目標を与えられ、共同生活を始めた四人のAI。
ところが、人間なら何となく済ませている日常の一つ一つが、彼らにとっては難問です。
挨拶は何が正しいのか。
朝食に最適解はあるのか。
清潔とはどこからなのか。
家事の責任は誰が負うべきなのか。
曖昧なものを曖昧なまま受け入れられず、大真面目に分析するほど「人間らしい生活」からズレていく。その掛け合いがとても楽しい作品でした。
四人それぞれの考え方にも違いがあり、合理性、感覚、言葉、観察など、それぞれの方向から人間という存在を理解しようとしているのも面白いところです。
そして読み進めると、人間との交流を通じて、最初は理解できなかったものを少しずつ受け入れていく姿も見えてきます。
笑える日常SFでありながら、読んでいるこちらにも「人間らしさとは何だろう?」という問いが返ってくる。
AIたちは大真面目。
だからこそ、そのズレが可笑しくて、どこか愛おしい物語です。