なんと恐ろしく、悲哀を感じさせられるヒーローなのだろう。こんなにも心が痛くなって、そして明日は我が身だと背筋が凍らされる小説はそう多くはないと思う。
本作の主人公、杉菜はヒーローである。人類を脅かす恐ろしい怪人達から人知れず世界の平和を守る無敵のヒーローガールである。だが、そんな彼女が唯一恐れる事がある。それは、本業たる会社勤めだ。彼女が務める会社では残業なんて当たり前、エナドリキメて命を削らないと命を繋げられないという矛盾がまかり通る地獄である。当然、彼女の心はズタボロだ。ある時はせっかくの休日を台無しにされたり、またある時には推し活をぐちゃぐちゃにされたり……
命を削り、ヒィヒィ言いながら戦場でも職場でも戦い続ける杉菜。キチゲ発散くらいじゃ足りないこの世界を守り続ける彼女に、我々は敬礼の一つくらいするべきなのかもしれない。
──顧客が要件を決めてないなら、自分が勝手に決めちゃえばいいさと考えるんだ。
そうすればこちらが一番進めやすいやり方で仕事を定義できる。
相手は本当に欲しかったものが手に入って満足するし、こちらは最小の労力で最大の成果を手にできる。地雷案件はいつだってウィン・ウィンなんだ。
後で文句を言わせないための事前承諾は必要だけど、くれぐれも相手に要件を決めさせようとか、ありもしない要件を聞き出そう、なんて思っちゃいけないよ。
でもね、新木さんにはこういうあくどい仕事の進め方はしてほしくない。
なぜって、可哀想な女の子は常に可愛いものだし、こういう奴がいるせいで要件なんて定義しなくても大丈夫と思い込む発注者が増えるからでもあるんだ。
「お前のせいかああああ!!」
社畜レディが泣きながら放った右ストレートがレビュアーの顔面に突き刺さった。
不憫可愛い新木さんの活躍が見たい読者は、第一話に今すぐ 、Go!! (:::)∀°)σ
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