第2話 原初の竜
ーー洞窟にて
「へぇこの杖って、S3ランクアイテム"神杖"っていうんだ」
俺はさっそく手に入れたアイテムの簡単なステータスをギフトスキル"A級鑑定士"で確認していた。
「えっと、なになにステータスが、攻撃性能999防御性能200魔力効率50ね」
何だよこのすっごいピーキーなステータス。
攻撃力特化で、防御力はまぁ普通に強い程度、そして1番ヤバいのは魔力効率。
この魔力効率は数値が低いほど、より多くの魔力が必要になるって事だけど。
50って、そんな申し訳ない程度じゃん、それは。
『グオオオオオ!!』
その時、洞窟の奥から大きな叫び声が聞こえた。
ま、まずい何かやばいものが復活したのかも。
とりあえず逃げよう。
そうして俺は全力で洞窟の出口へと走った。
ーー30分後
「ゼェゼェ、な、なんとか出て来れたな」
俺は小一時間かかった道のりを30分ほどで帰ってきた。
流石に息切れが酷いな。
『ブオオオオ』
その時、空の上から強風が俺めがけて吹きつけた。
「な、なんだよこれ」
『お前かぁ!俺の封印を解除した愚か者はぁ!』
声のする方を見上げるとそこには、山を覆い尽くすほど巨大な竜がいた。
「な、なんだよこれ」
『ふっ、見たところまだまだ子供だな』
で、デカすぎる。
こんな巨龍がいるなんて昔話でも聞いた事ないぞ。
「お前は一体……」
『我が名が知りたいか、良かろう教えてやる我が名はタイラント、この世界を破壊した罪で貴様が引き抜いた杖により封印れていた、破壊者よ』
ふ、封印ってなんだよ。
もしかして!この杖ってあそこに刺さってる事でこいつを封印してたって事か!
まずい、それだとこいつは。
「……敵なのか」
『いかにも、私は人類の敵だ』
『ギュオオオ』
そうしてタイラントは、俺めがけて何やら巨大な黒い弾を口の中で準備し始める。
ま、まずいあんなのが当たったら確実に死んじまう。
せっかく転生して、杖も手に入れてこれからだってのにそんなのあんまりだ!
「うおおおお」
俺は精一杯の魔力を神杖に注ぎ込む。
『ほぉ、私の技に対抗するつもりか、良いだろう望むところだ』
『ギュオオオ』
タイラントは更なる魔力を黒い弾に込め始めた。
ま、まずいな、あの威力だといくらこの杖が強くても俺の魔力だけじゃ相殺しきれない。
何か、何か手はないか。
『キラッ』
その時、神杖の先端に付いている指輪が目についた。
「なんだこれ」
俺は素早くそれを外し、ギフトスキル"A級鑑定士"を使い、その指輪を鑑定した。
「S3ランクアイテム"竜王の指輪"要求レベル200で、その能力は空気を魔力に変換する力….…だと!!」
なんだよこれ、今の俺にピッタリじゃかいか。
要求レベル200?そんなの俺の前ではフリーパスなんだよ!
『スポッ』
俺はそのまま指輪を嵌めた。
『レベルチェックを始めます……れ、れれ、レベルが足りま、足りませんんん、認定完了、使用を許可します』
『シュオオオオ』
レベルチェックと同時にエラーが起き、一気に認定された事で、指輪の効力が発動し空気を魔力に変換する作業が猛スピードで始まった。
「よし、これなら勝てる!」
そうして俺は神杖をタイラントへと向けるのであった。
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