コンビニでアルバイトをする凡庸 優の職場には、誰もが認める完璧なイケメン新人、王司 正直がいる。
もうこのネーミングセンスにグッと惹かれました。
実際に、愛想も良い王司目当ての女性客は後を絶たず、彼のレジには毎日のように長蛇の列ができるほど。
一方、優は自分を「平凡な男」と自認し、目立たず穏やかに生きることを望んでいる。
この対比がとても心地よく、冒頭から一気に物語の世界へ引き込まれました。
やがて王司が、イメージとは裏腹に天然で、時にとんでもない発言をする人物だと知っていく過程がまた楽しい。
「地獄の狂犬」と呼ばれたヤンチャな過去を持つ優という設定や、随所に散りばめられた現代ワードも相まって、親近感が抱きながら何度もクスッとなりました。
これこそ小説の醍醐味だと感じるほど、とにかく読んでいて楽しいです。
正反対の二人が織りなす、勘違いと恋愛のドタバタ青春ラブコメディを、ぜひ多くの方々に読んでもらいたいです。