万物研究会──「全員で何か一つの事に対して研究をするのではなくて、各々が選択したテーマを自由に研究する会(本文引用)」とのことです。
それぞれが自らの探究心に素直であり、研究に打ち込む姿。研究分野が違えど、しかと耳を傾け思考する仲間たちの姿勢。そしてなんと言っても、誰からも揶揄されず、奇異の目を向けられない活動の雰囲気。
そのどれもが羨ましく、「いいなぁ」と思ってしまう感じ、とても良かったです。
また、本作は研究や学説を扱う作風もあって、長めの台詞が多いです。ですが、不思議と引っかかりを感じる事なく読みやすい……そんな魅力があります。
私は長めの台詞を書くのがどうにも苦手なので、「何故引っかかりを感じないのか?」ということの要因を未だ言語化できていないところではあるのですが、端的に言ってしまうならば、「一気に読み通せてしまったこと」自体が、本作の読みやすさを物語っているようにも思えます。
読み手としても、書き手としても、得るものが多い作品でした!