白い結婚、冷たい夫、そして「捨てられるのはそちら」というタイトル通りの期待通りの作品です。主人公エルミーヌの傷つき方と、それでも崩れきらない芯の強さが丁寧に描かれていて、自然と応援したくなります。感情的に叫ぶのではなく、静かに観察し、数字や屋敷の違和感から状況を掴んでいく流れが魅力的です。冷遇された妻がただ耐えるだけではなく、自分の価値と誇りを取り戻していく安心して読めるのが良かったです。