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銭湯帰りの部屋で、酒を飲み交わす主人公とかえで。主人公は、無防備に晒されるかえでの「肘」に対して、言葉にできないほどの強い執着と欲望を抱いていました。黒ずんだ皮膚、ざらつく手触り、斜めに入る皺……。異常なまでの解像度で語られる偏愛の対象は、酒の酔いとともに主人公の理性を少しずつ、しかし確実に溶かしていきます。そして、無邪気なかえでから差し出された肘を前に、ついに隠し続けてきた欲望が限界を迎えてしまうのです。
本作の最大の魅力は、マニアックなフェティシズムを文学的な美しさに昇華させた、圧倒的な筆力にあります!誰も気に留めないような「肘」のディテールを、これほどまでに官能的かつ情緒的に描き出す表現力には脱帽するしかありません。相手の無自覚な行動に理性がショートしそうになる主人公の焦燥感と、狂気とも呼べる愛が日常のワンシーンに溶け込む様は、読んでいるこちらの五感まで鋭く刺激してきます。
少し危険で、それでいてひどく魅惑的な、極上の偏愛百合ストーリーを深く味わいたい方に全力でおすすめしたい作品です!