静かな会話だけで圧倒的な世界観を感じさせる導入でした。「懲役四〇億年」という一文のインパクトが強烈で、一気に物語へ引き込まれます。極悪人でありながら、単純な悪として描かれていないユリアナの存在がとても印象的でした。人類、科学、運命について語るやり取りには重みがあり、SFとしての奥行きも感じられます。滅びの先に何を残したのか――続きを読まずにはいられない作品です。