この距離感、そして雰囲気が絶妙で、『学校』という空間の高揚感をしみじみと味わえました。
書道部の顧問をしている藤原先生。彼は教え子である男子生徒の「久我くん」から「好きです」と告白される。
男同士であるというのを拒絶の材料にはせず、それでも距離感に悩む先生。
受験勉強を頑張る久我くんや、卒業を迎えることになっていくのを見守る状況。
学生時代のその頃って、本当に色々と繊細で「その時代にしかない」気持ちとか空気とかがいっぱいある。そういう感じが二人のやり取りを通して強く伝わって来るのがなんといっても尊いです。
そして、最後に藤原先生が直面する「選択」。久我くんという存在。彼が未来に向かって進んでいく中で自分がなすべきことは。
そうして始まる第一歩がとても健やかで、あたたかい気持ちにさせられました。