真珠湾攻撃の最中に未帰還となった飛行兵曹・タロウが、激突の刹那に異世界「ガランド」へと転移する導入は圧巻。
中世の乾いた土の匂いと、巨大鳥の骨で造られた人型兵器《鋼骨騎》が舞う空──
地球の戦火と響き合う双子世界という設定が、戦記としての重厚さを一気に引き上げている。
令和から渡来した「ドクター・バグ」がもたらした人工生産技術が均衡を崩し、窮地に立つ国と王女セゼとの出会いが、タロウの新たな戦場を形作る。
古流一刀流の剣理《明鏡止水》が機体《ガラダイン》と共鳴し、ガラスの精霊ギギ・ルが狂喜する場面は、武士道と異世界兵器が融合する本作ならではの魅力。
故郷に残した許嫁との誓いを胸に、異世界の空を征く──
愛と因果が交錯する壮大な戦記ファンタジー。