「めでたし」のその後を描くという発想がまず魅力的でした。民衆を巻き込んだ熱烈な恋愛が、結局は政治的に身動きの取れない冷えた結婚生活を生んだという皮肉が、一話の時点でしっかり効いています。
アナスタシアが王太子の優しさを「義務か、いつか冷める熱病の前兆か」と疑ってしまう心理がよく描かれていて、単なる王道ロマンスにせず、母の悲劇から学んだ自己防衛として説得力がありました。
「愛とは何か」を父、祖母、婚約者、母に順番に問うという探求の構成も明快で、全8話というコンパクトな尺の中でどう答えに辿り着くのか、続きが気になります。