連作でなく一首部門応募とのことですが、全体的に日常を詠んだものになっています。中の一首、あなたって優しいようでその実は空のことだけ考えているが一番目を引きました。 誰にでも優しい人は誰にも優しくないのと同じ、という言葉もあるようですが、この「あなた」も同じなのでしょう。彼(あるいは彼女)の優しさは、空に思いを馳せている片手間のようなもの。主観はそれを察して、空虚さを感じているのでしょうか。他のお歌もどこかで見知ったような感覚ばかりを思い出させてくれます。