企画参加ありがとうございました。
かなり重い作品でした。
いじめへの復讐、暴力、閉じた部屋、壊れていく心。
題材だけを見ると強烈ですが、この作品で一番印象に残ったのは、音楽が救いでありながら、同時に逃げ場のない檻のようにも鳴っているところでした。
第九やクラシック音楽が、ただ美しいものとして置かれているのではなく、
アヤコにとって世界を保つための支柱であり、
現実の醜さや絶望をかき消すためのものになっている。
そこがとても怖く、同時に作品として強かったです。
復讐を痛快に描くというより、
傷つけられた人間が、どこまでも歪んだ形でしか世界に触れられなくなっていく話として読みました。
読む人は選ぶと思います。
けれど、音楽が人を救うだけではなく、壊れた心の中で異様な響き方をすることまで描いている点で、とても企画に合った作品だと思いました。