これは、ただの恋愛小説ではありません。
冒頭、町工場の特許に関わる利権の駆け引きは、どこか社会派小説を読んでいる錯覚に陥りました。
ですが、それはただの背景にすぎませんでした。
大企業の経理部で働く彼女は、その町工場と契約するために長期出向することになります。
そして、そこに出会いがあって、物語が動き始める。
しかし、ただの恋愛小説ではありません。
アラフォーという年齢。
それは、仕事に打ち込み続け、気が付けば恋愛が遠いものになっていた。
そんな彼女が彼と出会い、いつしか安らぎに気づき始める。
だが一方、年齢差や立場。これまでの苦い経験が彼女を縛り始め――
彼女が下す決断。
――それは、ただの恋愛としてくくることができない、彼女が自分らしく生きるための決断だった。
彼女がどんな答えを選ぶのか。
そしてその結末は。
終盤は目を離すことができず、一気に読み進めていました。
彼女が選ぶ答えを、ぜひ最後まで見届けてほしい作品です。