前半の頭のおかしい生意気なモノローグが、ラストに向けて一気に回収されていく構成は、この短さながら見事すぎて感動しました。知的で突き放したような理系っぽい文体が最高にゾクゾクします。序盤の句読点の全くないまるでオタクの早口のような怒涛の俯瞰口調から、まりかにじっと見つめられた瞬間に一気に瓦解していくのもさすがです。美しい構成に完全に論破されつつ、でもやっぱりキモいし全く感情移入ができなくて、もやもやさせられる作品でした。作者様の頭の中を覗いてみたくなります。