「石女」と蔑まれ、五年の結婚生活の末に冷酷に離縁されるクラリッサの姿が、冒頭からとても胸に刺さりました。才女でありながら、その能力も誇りも踏みにじられてきた彼女が、最後まで気品を失わずに振る舞うところに強く惹かれます。そこへ差し込まれる、かつての教え子ライオスからの縁談という展開がとても鮮やかで、絶望から一気に物語が動き出す引きが見事です。年下公爵、元教え子、溺愛、勘違いという要素がしっかり噛み合っていて、クラリッサがこれからどう愛され、自分の価値を取り戻していくのか楽しみです。