真夏の情景がありありと目の前に広がる。
入道雲に強い日差しが見え隠れしては攻防を
繰り返す。
馴染みの駄菓子屋に寄って、外のベンチで
アイスを食べる。囂しく鳴く蝉の聲と
涼やかな風鈴の音。
照り付く地面に、ふと感じる寒気。
白いワンピースの少女、そしてTシャツと
半ズボンを履いた少年の姿を目に留める。
謎めいた美しさと共に展開して行くこの
物語だが、そこからの急展開には
驚きと共に、何処かで予感めいた懐かしさを
思わずにはいられない。
そして懐かしさの中にある 不穏 さ。
幻想的でノスタルジックな真夏の怪談。